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「疾風の勇人」(大和田秀樹著)と選挙における一票の”価値”について

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数年前NHKでやっていた白洲次郎のドラマを見てから、戦後の歴史にも興味をもちました。このタイトルにある本は、内閣総理大臣になった池田勇人の政治人生を描いた漫画です。白洲次郎も出てきます。

選挙について思ったことを書きます。

いまの政治家には一人もいい人がいないからあえて選挙にいかないという人がいますが、それでは政治は全くよくなりません。最近選挙権をもつようになった高校生は、政治のことがよくわからないから自分は選挙にいくべきではないと思っている人がいるかも知れませんが、それは全くの間違いです。

政治家の気持ちになってみましょう。彼らは当選するために票を集めようとします。そのためには、票を持っている人にとって得になる政策を行うと演説するでしょう。私が当選すればあなたはこれだけお得ですよ、と言うのです。そうすればその人に票を入れる人が増えます。

しかし、すべての人にとって得な政策は難しいです。どのような政策にもお金が必要ですし、使える予算は限られています。ですので、投票してくれそうな有権者をターゲットにした政策を打ち出すようになります。

このとき、前回の選挙で若者の投票率が少ないことがわかっていたらどうでしょうか?これでは若者に有利な政策を打ち出しても、政治家にとってはあまり得にはなりません。ですので、そういう政策は後回しになるか、全く行われません。
若者に有利な政策を行ってもらうためには、若者の投票率が高くないといけません。でなければ政治家は若者に見向きもしないのです。

この考え方でいくと、適当でもいいので選挙には行くべきだということになります。最悪無効票でもいいので投票はしましょう。投票したという記録には残しましょう。
政治について勉強不足だからという理由で選挙にいかないと、自分だけではなく自分の世代の仲間に迷惑がかかってしまいます。

少子化で若い人の持つ票数は少なくなってきていて、すでにとても不利な状況です。いまの不利な状況を改善するためには、とりあえず適当でもいいので一応投票にいく、という人が増えていくのでもいいと思います。

選挙における一票の”価値”

投票は国民の権利として保証されていますが、その価値はいくらくらいでしょうか?

選挙権は日本国民に与えられます。しかし日本国民であれば税金は払わなければなりません。つまり選挙権と税金はある意味セットになっています。
すると、こうもいえるかもしれません。税金を払うことで選挙権を得ている。
こう考えると、一票の価値がわかります。

社会人になりたての人を例に取ってみましょう。初任給を20万とします。このときに引かれる所得税はだいたい5000円くらいで、生活で使ったお金の消費税も入れると計1万円くらいになると思います。すると一年に12万円程度になります。国勢選挙はだいたい2年に一回くらいなので、そのときの一票の価値は24万円くらいといえます。
住民税が地方選挙の票の価値を決めると思えば、それもだいたい同じくらいの価値になるとおもいます。

税金を使う予算内訳は内閣が決め、内閣は国会議員が監視しています。その国会議員を選挙で決めるのですから、あなたが払った24万円の税金をどう使うか信用できる人に託す、という意味でもあながち間違った見積もりでもないと思います。
こう考えると、「一票の重み」がわかりますね。

 

 

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